事務局は「なんでも屋」なのか?
事務局というと、スケジュール調整、議事録作成、関係者との連絡、タスクの進捗確認、会議体の整備など様々な仕事があり、企業やプロジェクトによって役割はまちまちです。私自身も、様々なプロジェクトの事務局を担当したり、複業として他の会社の事務局も担当したりしていて、事務局の多岐にわたる仕事内容を経験してきました。周囲からも色々なことを頼まれるので「なんでも屋」のようになることもあり、頼られるのがうれしい反面、「このままでいいのだろうか?」という疑問が浮かぶことがあります。スキルが明確に可視化されるわけでもなく、専門性が磨かれている実感もあまりなかったからです。
「これって、むしろチャンスなのかも?」と気づいた瞬間
そんなモヤモヤを抱えていた頃、ふと気づいたことがあります。それは、事務局は様々な仕事に取り組む分、経験もたくさん積むことができるので、自分の可能性に気づくチャンスが広がっているのではということです。だから、事務局は「自分に何が向いているのか、まだよく分からない」そんな人にもおすすめできる仕事だと思います。事務局の仕事に取り組むことで、自分の得意を見つけていくきっかけにできるのです。何でもやるということは、言い換えれば、何にでも手を伸ばせるということです。
仕事をしていく中で、「これは好き」「これは苦手」「これは得意かもしれない」といった感覚が自分の中に蓄積されていくので、そこから専門性を高めていきたい分野が見つかればその道に進むもよし、更に色々な経験を積みオールマイティなスキルを高めるのもありではないでしょうか。
事務局は「可能性を発見できる場所」
事務局は、プログラミング技術を持つSEなどの専門職とは違って名前のつくスキルが明確ではありません。でも、プロジェクトの全体像を把握しながら、様々な仕事を経験して自分も可能性、知らなかった自分の強みを発見できるお得な役割ではないでしょうか。実は、事務局というポジションは、自分の価値に迷っている人こそ一度通ってみるとよい道なのです。もし、経験するチャンスがあればぜひ挑戦してもらいたいです。
2025年8月