前回(2025/9/24)に引続き個別のAWSサービスについて掘り下げていきます。
今回のテーマは「CloudWatch」です。

概要
AWS CloudWatchはAWSの監視サービスで、アプリケーションやインフラストラクチャのパフォーマンスと運用をリアルタイムで監視するためのツールです。
特徴
CloudWatchを利用することで、運用しているAWSサービスが正常に動いているか、最適なサイズで構成されているかなどを様々な指標から確認できます。また、異常発生時やあらかじめ設定していた閾値を超えた場合のアラートやそれによる対応までを自動化することができます。
設定は全てAWSの管理画面から実施することができます。システムに応じて、必要なデータベースエンジンと性能を選択するだけで利用可能となります。ソフトウェアバッチの適用やバックアップなどは設定で簡単に自動化できるので、すぐに運用を開始することができます。
主に以下の要素でその役割が実装されています。
①メトリクスの収集と監視
CloudWatchは、AWSリソースのパフォーマンスメトリクスを収集します。例えば、CPU使用率、ディスクI/O、ネットワークトラフィック、メモリ使用量などのメトリクスが自動で収集され、ダッシュボードに表示されます。
②ログ管理
アプリケーションやシステムのログをCloudWatchに送信して管理することができます。これにより、ログのリアルタイム検索や特定のパターンに基づいてアラートを設定可能です。
③アラーム
特定のメトリクスが設定した閾値を超えた場合に、アラームを発動することができます。アラームはSNS通知、EC2インスタンスの自動停止、Auto Scalingのトリガーなど、様々なアクションを実行できます。
④イベント
リソースの状態変更や特定のイベントに対してリアルタイムで反応するルールを設定できます。サーバーが停止した場合や新しいインスタンスが起動した場合に自動的にアクションをトリガーすることが可能です。
利用方法
CloudWatchにはダッシュボード機能があり、そこで利用しているAWSの状況確認をすることがきます。AWSリソースには既に決まった項目があり、すぐに使い始めることができます。
利用料金
既存で設定されている項目に関する情報取得に関しては基本的には無料となります。自身でカスタマイズしたログを取得してそのログを保存するためのストレージには利用量によって料金がかかります。
最後に
CloudWatchはAWSでサービス運用をする際に必須の機能です。このサービスを使いこなせれば、障害対応スピードが格段に上がり、サービスの状況を正しく把握することでコストの最適化も可能です。
2025年11月