年末に実家へ帰省した際、Wi-Fiの速度が遅いといった話題がありました。ルーターを確認してみると、十年ほど前の古い製品を使用していたため新しい製品に替えたところ、今までが嘘だったかのように快適な環境になりました。
家中のあらゆるデバイスがインターネットにつながっている現代。他にも「部屋によって通信が途切れる」「夜になると急に遅くなる」といった不満を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。今回は、一般家庭で快適な通信環境を築くためのポイント、ルーター選びの考え方を解説します。

1.規格
今からルーターを新調したり環境を見直したりする場合、最低限「Wi-Fi6(IEEE802.11ax)」という規格に対応したものを選びましょう。Wi-Fi6は、単に通信速度が速いだけではなく、「多くのデバイスを同時に接続しても安定する」という大きなメリットがあります。さらに、電波干渉の少ない新しい周波数帯を利用できる「Wi-Fi6E」や、次世代の超高速規格「Wi-Fi7」も普及し始めています。周囲のWi-Fi電波が密集している環境なら、これらの最新規格が有力な選択肢といえます。
2.広さと通信方式
一人暮らしなどであれば、標準的な高性能ルーター1台で十分ですが、二階建ての一軒家や3LDK以上の広いマンションにお住まいなら「メッシュWi-Fi」という親機と子機が携帯する仕組みを選択肢として検討してみてください。
3.設置場所
意外と見落としがちなのが設置場所です。電波はルーターを中心に球体状に広がる性質があるため、「家の中心」かつ「床から1m程度の高さ」に置くのが理想的です。壁や床が近いと電波を遮る原因になります。特に電子レンジなどの家電や水槽の近くは電波干渉や吸収を招くため厳禁です。
4.契約プランとルーターの性能
ルーターが高性能でも、回線が低速だと性能は発揮できません。逆に、1Gbpsや10Gbpsといった高速プランを契約していても、古いルーターがボトルネックとなって速度が出ないケースも多々あります。また、混雑する時間帯の速度低下を防ぐ「IPv6 IPoE接続」に対応しているかも、現代のルーターには必須となるでしょう。
Wi-Fi環境の改善は、最新規格へのアップデートと住環境に合わせた適切な配置から始まります。一度設定してしまえば数年は使い続けるものだからこそ、「少し余裕のあるスペック」を選ぶのが長く使い続けるためのコツとなります。まずは設置場所を再検討するなど、今すぐできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。
2026年1月