事務局をコンサルタントのキャリアの一つとして考えたときに、プロジェクトの進捗管理やスケジュール調整、議事録の作成、調達フェーズではRFPの作成など、事務局として多岐にわたる仕事をしているなかで、どのような力が身につくでしょうか。改めて整理してみようと思います。

①俯瞰力
事務局は一つのタスクに集中して取り組むよりも一歩引いて全体を見る視点が必要になります。WBSなどのスケジュール資料を活用して、タスクが重なっていたり、同じ担当者に集中していたりしないかを確認していきます。本番稼働までのスケジュールに影響がないかも意識しておきながらプロジェクトの進行を見ていきます。
②調整力
企画、調達、開発とフェーズが進むにつれ、多くの立場の人が関わります。俯瞰してプロジェクトを見つつ、それぞれの立場での視点を想像しながら、今、どこが課題になっているのかを見つけていき、必要に応じて対策を考えます(スケジュールの調整やタスクの追加など)。開発フェーズではベンダーが主導になるため、作成したものをチェックする立場になります。ユーザーとベンダーの間にたって双方の言いづらいことを伝えたり、通訳のように業務やシステムについてわからないことが補ったりと、システム導入の成功のために立ち回ります。
③観察力
全体を俯瞰してみると人の変化にも敏感になるような気がします。遅い時間に返信が来て忙しそう、体調が良くなさそう、積極的な発言が少なかったなど、その時は小さな変化かもしれませんが、問題が大きくなる前に対策を講じることができるかもしれません。何か気づいたことはプロジェクトマネージャーにも共有しておくとよいかもしれません。
こうして整理してみると、プロジェクトマネージャーになる前に事務局を経験しておくとよいと感じました。また、スケジュール調整や進捗管理などの事務局の「タスク」としてみると、なんてことない業務のように思えますが、どんな力がつくのかを意識して日ごろから仕事をしていると得るものも大きいのではないでしょうか。
2026年7月