今回は、ユーザーがインターネット上からフリーソフトを安易にインストールしてしまったという状況において、その危険性について対処方法を交えてお伝えいたします。
まず初めに行うことはネットワークからの遮断です。PCにインストールしてしまった時点でマルウェアなどに感染している疑いがあるため
●情報漏洩を防ぐ
●他の端末に影響を与えない
などといった被害を最小限に抑える必要があります。
次に行うことは、インストールしてしまったソフトのアンインストールです。フリーソフトの扱いは会社によって様々だと思います。基本的にインストール不可になっている、情報システム部等のしかるべき部署から許可を得たものであれば問題ないなど社内ルールに従い、安易にインストールしてはいけません。既に社内で認可されているソフトが存在している場合、フリーソフトはセキュリティ上の危険性も考慮し、すぐにアンインストールしなければなりません。また、フリーソフトをインストールした際に、一緒に別のソフトもインストールされていないかは注意する必要があります。ユーザー自身が気付かないうちにセキュリティソフトを装ったものがインストールされてしまうケースも少なくありません。
また、セキュリティソフトによるチェック、情報システム部などへの報告は必須です。フリーソフトをアンインストールしたとはいえ、ウイルスやマルウェアに感染している可能性を考慮しなければいけません。そのためにはセキュリティソフトによるチェックを行うことが有効です。
またここまでの対応で問題がないか、もしくはこのフリーソフトを使用してもよいかといったことは社内の情報システム部などに必ず確認する必要があります。もう大丈夫だろうとは思わず、必ず専門家の判断をうかがってください。
フリーソフトを安易にインストールしてしまうことは、ウイルスやマルウェアによる情報漏洩や、架空請求による詐欺被害などといったことに繋がってしまいます。タダで便利なフリーソフトですが、「ただより高いものはない」とならないように注意してお使いください。
2024年9月