COLUMN

2024.03.11

見た目で変わる資料作り

色とイメージ

written by 林 真弓

資料を作成する時に色使いをどのように決めていますか?

色には様々な効果があります。相手にどのような印象を与えるかにも大きく影響しますし、どのように感じて(イメージして)欲しいかを色によってコントロールできるとも言えます。

例えば、春物コートの新発売用チラシで全体的にモノトーンの色使いだったらどのように感じますか。春のイメージと離れているため、あまり関心を得られない可能性があります。春をイメージさせる桜色や淡い爽やかな色使いをすることで、春物であることをイメージさせます。また、新しい業務アプリのプレゼン資料では信頼感をイメージさせることが必要になってくるでしょう。信頼感をイメージさせる色使いは人によって違うかもしれませんが、先ほどの春のイメージの色使いとは違うことは誰でも想像できます。

このように、人は色から様々なイメージをしています。ここで、普段自分自身がどのように色使いを決めているか考えてみると、やはり自分好みの色だけを使用していることに気付きました。しかし、相手に与えようとするイメージは様々で、自分の好みだけでは表現できないものが出てきます。最近参加した講習会で「自分の好きな色だけを使用するのではなく、嫌いな色も積極的に使用する」といった内容がありました。自分の好みの中だけでは範囲が限定されてしまっているからです。自分の好む色以外も使用することで初めて様々なイメージを表現できるのです。

前述の講習会は、色とイメージの関係性を学び、マーケティングや会社のブランディングの検討や製品の分析等をする際に使用できるマップ(製品等を色とキーワードで分類)を作成するといった内容でした。このように色を単に色として考えるのではなく、様々な観点からどのように色を使用すればよいかを考え、イメージをコントロールするわけです。

大抵の場合、無意識で資料の作成者の好みの色使いとなってしまうのですが、何をイメージさせたいかを意識して、そのイメージに合った色使いをすることでより相手にささる資料になるのではないでしょうか。

2024年3月


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