前回(2025/4/7)の結びで、インターネット接続回線として使用しているNTT東日本のフレッツ光の別キャリアに変更するかもしれないと書きました。NTT東日本からauのG.Fastによる光接続への切替え、あるいは光接続から5Gルーターを使った無線接続の選択肢が考えられます。当然それぞれにメリット・デメリットがあり、実際に切替えるとなると利用中サービスと新サービスについて申込みと新しい機器の設置・設定等々について日程を合わせたスケジューリングが必要で、現状まだ具体的なスケジュールを立てるところまで至っていませんが、以下それぞれの方法についての検討で光接続のキャリア乗換えの方向になりそうです。
光接続でキャリアをauに変更する場合、キャリアを変えても実際の接続サービスを提供しているISPにもキャリア変更について連絡して手続きが必要になります。手続き自体はメールによる事務手続きで難しいことはありませんが、現在ISPのオプションサービスで利用している固定IPアドレスのサービスが切替先のauの回線では利用不可なため、これに応じた事前の検討が必要になります。グローバルな固定IPアドレスを前提にして外部クラウドサービスの設定やリモートアクセスVPNを利用可能にしてあるため、グローバルIPアドレスなしで同等の環境にするために必要な要件と設定変更内容の準備が必要ですが、現在LAN側とインターネットの間に挟まっているルーターに用意されているDDNS機能の追加設定でグローバルIPアドレスなしでも現在と同様の接続環境は実現できそうです。
5G接続に変更する場合にネックになるのはまず費用です。月額料金で5,000円前後と光ファイバーの一般的なサービスに比べると高額なことに加え、5Gルーターの端末費用が結構な額になることです。サービスを提供するキャリアやプロバイダによっては、サービス開始時に数万円の代金を一括で購入する必要があったり、レンタルであれば月額1,500円から2,000円程度がサービス料金に上乗せされます。加えて公開されている機器のマニュアルを確認できた範囲では、LAN側のローカルアドレスが設定できる程度で、VPNやポート転送、詳細なフィルタリング設定など今どきのルーターならエントリー機でも当たり前に用意されている機能は備わっていません。またLAN側の有線で接続するルーターのWAN側とのブリッジ接続も不可のため、インターネットに接続する以上の機能は利用不可のようです。これではちょっとした技術的な検証を試してみたいといった際にできないことの制約が多すぎます。
5GのSIMを使用可能で現在のルーターにUSB接続でUSBモデムとして使用可能な端末と定額プランの5G SIMを個別に用意するという方法も考えられます。この方法であれば現在使用しているルーターのWAN側の機器が変わるだけで、5Gの電波が到達していれば手がかからない可能性も、光ファイバー接続の代替として考えると現在購入可能な端末代金とSIMの月額費用が非現実的な金額になりそうな代替案としては候補から外さざるを得ません。
2025年6月