それは最初にB社の社長と面談した時のことでした。
社長は、
「社の状態を体調に例えると、どこが悪いというわけではないのだが、ずっとだるい状態が続いているといった感じだ」
とおっしゃいました。
この言葉を受けて、
- 経営戦略や事業目標の実現のために、Iでできることを明確化したらどうか
- 経営の情報化企画
の提案をいたしました。
社長は当初は半信半疑ながらも、「何かをやってみないと変わらない」と決断され、提案を採用いただきました。
社長をはじめとする経営者・マネージャーへのインタビュー、多くの部門の社員が参加したブレーンストーミング、経営戦略や事業計画、財務諸表などの分析などを実施し、いくつかの実行すべき項目を抽出しました。
その実行項目の中にはITで対応可能なものと、そうでないもの(資金調達や人的企画で実現すべきもの)があるので、それを分類整理します。
同時に現状のシステムの状況や課題、そして最新のIT動向を調査します。
この経営分析とIT分析を合わせて、「システムのあるべき姿」をイメージし、それを実現するための推進プロセスと体制案を取りまとめます。
それは一般にIT化の「グランドデザイン」と、呼ばれます。
社長にできあがった「グランドデザイン」を説明したところ、「悪い部分がわかったので、治療ができるよ。このIT投資はすぐにはじめよう」と即断されました。
グランドデザインをきちんと作ったので、その後のRFP作成は非常にスムーズに作業を行うことができたことを付け加えておきます。