私たちは仕事でもプライベートでも、スマートフォン(以下、スマホ)やパソコン、タブレットなどのデジタルデバイスを常に使用して過ごしています。大変便利な一方で、過度な利用により「デジタル疲れ」を感じているのではないでしょうか。デジタルデバイスやインターネットと健全に付き合っていくための1つの取り組みとして、今回は「デジタルデトックス」について考えていきたいと思います。
デジタルデトックスとは、パソコンやスマホなどのデジタル機器から意識的に離れることで、心身のリフレッシュを図ることです。特にスマホは幼児でも毎日触れているといった統計もあるようで、現在社会では欠かせないものとなっていますが、その一方で過剰な使用によりストレスや疲労の原因となると問題視されています。
デジタルデトックスのメリットとしては、以下のような効果が得られるとされています。
〇ストレスが減る
〇目や脳の疲れが取れる
〇睡眠の質が向上する
〇想像力が高まる
また、実践するためのポイントとして意図的に触らない、関わらない時間を作ることが重要とされています。
①使用時間を制限する
→毎日就寝前の1時間をデバイスフリーにすることで、睡眠の質が向上する
②自然と触れ合う
→キャンプなどのアウトドア活動によって、普段とは異なる心身のリラックス効果を得ることができる
③アナログな活動を行う
→自然と触れ合う以外にも読書や楽器の演奏などを行うことで、想像力を高めることができる
このように、デジタルデトックスには多くのメリットがありますが、一方で、例えばスマホでは最新の様々な情報に触れることができるだけでなく、食事記録アプリによって必要な栄養素を確認できたり、スマートウォッチは血中酸素濃度や血圧などの測定からストレスチェックを行える機器があるなど、一概に悪影響を与えているというわけではありません。そのため私見にはなりますが、デジタルデトックスは離れることによるメリットもありながら、デジタル機器固有のメリットを再確認することができるものではないでしょうか。
私自身、業務はもちろん私生活でも画面を眺めている時間の方が長いことに改めて気づきました。まずは、デバイスの使用状況を見直し、触れない時間を意図的に作り、健全に付き合うところから始めたいと思います。
2025年2月